対策問題集
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第39回:
“リスク区分等の変更があった医薬品 Part5”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!
次のスイッチOTCとして認められている成分の中で第一類医薬品から指定第二類医薬品に変更された成分を選びなさい。
- 1:フラボキサート
- 2:トランシーノ
- 3:アシクロビル
- 4:ナフトピジル
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- 答え
- 1
但し、小児や妊婦の使用が禁忌となっているため、指定第二類が適当であると判断されました。
フラボキサートは一般薬としては初の女性の頻尿・残尿感を効能・効果とする抗コリン剤です。
過度の緊張状態での膀胱反応性を抑制し、膀胱容量を増大して尿意の頻発を遅延させるとともに、低緊張状態の膀胱には直接、膀胱筋の緊張性と尿排泄力を保持します。 通常、神経性頻尿、慢性膀胱炎に伴う頻尿や残尿感の治療に用いられます。
主な副作用として嘔吐、下痢、胃部不快感、食欲不振、発疹、痒み等が報告されています。
以前にこの薬を使用して、痒み、発疹等のアレルギー症状が出たことがある人や、幽門・十二指腸及び腸管の閉塞、下部尿路の通過障害がある人は、医師,薬剤師に伝え相談する必要があります。
スイッチOTCとして市販されることになった抗アレルギー剤を選びなさい。
- 1:アモロルフィン
- 2:ブテナフィン
- 3:ラマトバン
- 4:メロキシカム
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- 答え
- 3
抗アレルギー薬は気管支喘息やアレルギー性鼻炎(花粉症)、アレルギー性皮膚疾患(蕁麻疹、アトピー性皮膚炎等)等に主に使用されます。抗アレルギー薬にはたくさんの薬剤がありますが、それぞれの薬の特徴を理解して使い分ける必要があります。
クロモグリク酸ナトリウムはケミカルメディエーター遊離抑制薬として皮膚・呼吸器のアレルギー反応を抑制します。
フマル酸ケトチフェンはH1受容体拮抗薬ですが、ケミカルメディエーター遊離抑制、好酸球活性化抑制、気道・鼻粘膜などの組織の過敏症を減弱させ抗ヒスタミン作用を示します。 アゼラスチンもH1受容体拮抗薬で、ロイコトリエンの産生と遊離及びヒスタミンの遊離を抑制することで抗アレルギー作用を示します。
ラマトバンはトロンボキサンA2による血管透過性亢進作用及び炎症性細胞湿潤を抑制し、抗アレルギー作用を示します。チクロピジン、ウロキナーゼ、ワルファリンとの併用でそれぞれの作用を増強し、アスピリン、テオフィリンとの併用でラマトバンの効果が強く出るため注意が必要です。
スイッチOTCとして承認されたカリジノゲナーゼの使用目的を選びなさい。
- 1:骨粗しょう症治療薬
- 2:循環障害治療薬
- 3:排尿障害治療薬
- 4:抗炎症鎮痛薬
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- 答え
- 2
ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬:カプトプリル、マレイン酸エナラプリル、アラセプリル等)との併用でそれぞれの作用を増強させることが知られています。 副作用としては心悸亢進、胃部不快感、悪心・嘔吐、食欲不振、上腹部痛、下痢、便秘、眠気、熱感、頭痛などがあります。
参考までに医療用医薬品の中で、カリジノゲナーゼはサークレチンS、カリクレイン、カルナクリン、ローザグット等に含まれています。
スイッチOTCとして市販されるファレカルシトリオールに最も関係の深いビタミンを選びなさい。
- 1:ビタミンA
- 2:ビタミンC
- 3:ビタミンD
- 4:ビタミンE
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- 答え
- 3
骨は生体の支持組織として荷重を支えると同時に、生体にカルシウムとリンを供給する倉庫の役割もしています。そのために骨組織は生涯を通じて骨吸収と骨形成を繰り返しています。
骨吸収と骨形成は30歳代までは平衡が保たれていますが、40歳以降では骨吸収量に対して骨形成量がやや少なくなるため骨量が減少し、特に女性は閉経後10年間で著しく骨吸収が亢進して骨粗鬆症を来しやすくなります。
ファレカルシトリオールのような活性型ビタミンD3製剤は、日本では最もよく使われている骨粗鬆症治療薬です。骨増加作用はわずかですが、海綿骨の微細構造の改善に加えてビタミンDの筋力増加や運動能力改善作用を介して転倒率を低下させている可能性があるといわれ、脊椎骨折の防止効果が証明されています。
スイッチOTCのロラタジンと同じ作用を示す成分を次から選びなさい。
- 1:ラニチジン
- 2:メキタジン
- 3:シメチジン
- 4:ニザチジン
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- 答え
- 2
エリスロマイシンやシメチジンと併用するとロラタジンの作用が増強されます。
副作用としては、眠気、倦怠感、腹痛、口渇、発疹、肝機能障害、吐き気、嘔吐等があります。
メキタジンも第2世代の抗アレルギー成分ですが、催眠作用が少ないのが特徴です。
但し、フェノチアジン系薬過敏症の人や、緑内障、前立腺肥大などの下部尿路閉塞性疾患のある人では使用することはできません。又、中枢神経抑制薬、抗うつ薬,MAO阻害薬、飲酒等により、それぞれの作用が強く出過ぎることがあり併用には注意が必要です。
スイッチOTCとして使用されるメロキシカムと同じ作用を示す成分を選びなさい。
- 1:チキジウム
- 2:トラネキサム酸
- 3:ケトプロフェン
- 4:ソファルコン
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- 答え
- 3
メロキシカムはCOX-2阻害薬で強い鎮痛抗炎症作用を示しますが、胃粘膜障害は弱いとされています。
消化性潰瘍のある人や、重篤な血液・肝・腎障害・心機能不全・高血圧症・アスピリン喘息、妊娠末期、直腸炎、直腸出血、痔疾の人には使用することはできません。
NSAIDsは対症療法薬であり、副作用が少なくないことも考慮すると、漫然と使い続けないこと、できれば少量を用いることが大切です。
ベクロメタゾンプロピオン酸エステルを配合するスイッチOTCの製剤を選びなさい。
- 1:点鼻薬
- 2:膣錠
- 3:坐剤
- 4:貼付剤
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- 答え
- 1
点鼻薬については、全身性の副作用がほとんどないことが特徴で、アレルギー性鼻炎や血管運動性鼻炎に用いられています。
有効な抗菌薬の存在しない感染症や、全身真菌症の人には使用することはできません。 副作用としては外国の報告では眼圧が亢進したとの報告があります。そのほか、発疹、鼻症状、くしゃみ発作、咽喉頭症状等があります。
OTC医薬品では第一類医薬品の「コンタック鼻炎スプレー<季節性アレルギー専用>」と「ナザールAR<季節性アレルギー専用>」にベクロメタゾンプロピオン酸エステル(BDP)が配合されています。
スイッチOTCとして歯周疾患治療にも用いられることになった抗菌成分を選びなさい。
- 1:テトラサイクリン塩酸塩
- 2:ミノサイクリン塩酸塩
- 3:エリスロマイシン
- 4:ストレプトマイシン硫酸塩
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- 答え
- 1
テトラサイクリン系薬過敏症の人には禁忌です。
副作用としては肝臓・胃腸障害、過敏症、菌交代症、ビタミンK.・B欠乏症等があります。
歯周疾患治療薬として、トローチ剤に配合された医薬品があります。これは抜歯創、口腔手術創の二次感染、感染症口内炎に使用されています。副作用としては、過敏症状、舌炎、口内炎、黒毛舌、喉頭炎等が挙げられています。
一般用医薬品として市販されることになった人工唾液の成分に含まれないものを選びなさい。
- 1:塩化マグネシウム
- 2:塩化カリウム
- 3:塩化カルシウム
- 4:リン酸二ナトリウム
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- 答え
- 4
医療用医薬品では「サリベート」という商品があります。
粘膜乾燥や萎縮を防止し、口腔の働きである味覚、咀嚼、嚥下等の機能を適正に保ちます。サリベートは少量で長時間口腔粘膜を湿潤させる効果があり、唾液腺障害によって唾液が十分に分泌されない時に使用します。
副作用としては味覚異常、腹部不快感、口内痛、掻痒感、蕁麻疹、腹部膨満感、吐気、咽頭不快感などがあります。
スイッチOTCとして使用されることになったセビメリン塩酸塩の効能効果を選びなさい。
- 1:整腸薬
- 2:抗アレルギー薬
- 3:非ステロイド性消炎鎮痛薬
- 4:口腔乾燥改善薬
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- 答え
- 4
唾液腺細胞のムスカリン性アセチルコリン受容体に作用するアセチルコリンに類似した化合物です。コリン作動薬(アセチルコリン塩化物、ベタネコール塩化物等)やコリンエステラーゼ阻害薬(ネオスチグミン等)との併用により、作用が増強されることがあります。
逆に、抗コリン作動薬(硫酸アトロピン、臭化水素酸スコポラミン等)や抗コリン作用を有する薬剤(フェノチアジン系抗精神病薬や三環系抗うつ薬)との併用により作用が減弱されることがあります。
重篤な虚血性心疾患、気管支喘息および慢性閉塞性肺疾患、消化管および膀胱頸部に閉塞を有する患者、てんかん、パーキンソニズム又はパーキンソン病、虹彩炎のある人には使用することはできません。