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第302回:
“医薬品に共通する特性と基本的な知識 Part51”は全部で10問です。
さぁ、やってみよう!
高齢者への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- (a)高齢者は、細かい文字が見えづらく、添付文書や製品表示の記載を読み取るのが難しい場合があり、情報提供や相談対応において特段の配慮が必要となる。
- (b)高齢者は、喉の筋肉が衰えて飲食物を飲み込む力が弱まっている(嚥下障害)場合があり、内服薬を服用する際に喉に詰まらせやすい。
- (c)高齢者の基礎体力や生理機能の衰えの度合いは、個人差が大きく、年齢のみから一概にどの程度副作用を生じるリスクが増大しているかを判断することは難しい。
- (d)高齢者は基礎疾患を抱えていることが多いが、一般用医薬品の使用なら、治療の妨げになることはない。
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
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- 答え
- 4
妊婦又は妊娠していると思われる女性及び母乳を与える女性(授乳婦)への医薬品の使用に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- (a)胎盤には、胎児の血液と母体の血液が混ざる仕組みがある。
- (b)妊婦が妊娠に伴う不眠症状がある場合、ジフェンヒドラミン塩酸塩を主薬とする催眠鎮静薬 (睡眠改善薬)を使用することが推奨される。
- (c)一般用医薬品は、多くの場合、妊婦が使用した場合における安全性に関する評価が困難であるため、妊婦の使用については「相談すること」としているものが多い。
- (d)医薬品の種類によっては、授乳婦が使用した医薬品の成分の一部が乳汁中に移行することが 知られており、母乳を介して乳児が医薬品の成分を摂取することになる場合がある。
- (a,b)
- (b,d)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
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- 5
b. 使用を避ける必要がある。妊娠に伴う不眠は、睡眠改善薬の適用症状ではないため。
医療機関で治療を受けている人等への医薬品の使用に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- (a)医療機関で治療を受けている場合は登録販売者が一般用医薬品との併用の可否を判断する必要がある。
- (b)近年、生活習慣病等の慢性疾患をもちながら日常生活を送る生活者が多くなっているので一般用医薬品を使用では特に注意が必要である。
- (c)生活習慣病等の慢性疾患を持つ者が一般用医薬品を使用しても、その症状が悪化したり、治療が妨げられることはない。
- (a)正, (b)誤, (c)誤
- (a)誤, (b)正, (c)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)正
- (a)正, (b)正, (c)正
- (a)正, (b)誤, (c)正
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- 2
c. 治療が妨げられることがある。
プラセボ効果に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- (a)プラセボ効果とは、医薬品を使用したとき、結果的又は偶発的に薬理作用によらない作用を生じることをいう。
- (b)プラセボ効果によってもたらされる反応や変化には、望ましいもの(効果)だけである。
- (c)プラセボ効果は、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)は関与していないと考えられている。
- (d)プラセボ効果は、客観的に測定可能な変化として現れることもあるが不確実であり、それを目的として使用されるべきではない。
- (a,b)
- (a,c)
- (a,d)
- (b,c)
- (c,d)
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- 3
c. プラセボ効果は、時間経過による自然発生的な変化(自然緩解など)は関与していると考えられている。
セルフメディケーションと一般用医薬品の販売時における情報提供に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- (a)一般用医薬品の販売に従事する専門家においては、購入者に対して常に科学的な根拠に基づいた正確な情報提供を行い、セルフメディケーションを適切に支援していくことが期待されている。
- (b)高熱や激しい腹痛がある場合など、症状が重いときであっても、まずは一般用医薬品を使用するよう勧めることが適切な対処である。
- (c)情報提供は、必ずしも医薬品の販売に結びつけるのではなく、医薬品の使用によらない対処等を勧めることが適切な場合もある。
- (d)一般用医薬品を一定期間若しくは一定回数使用しても症状の改善がみられない又は悪化したときには、医療機関を受診して医師の診療を受けるよう勧める必要がある。
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)正
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)正
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- 4
一般用医薬品の販売時におけるコミュニケーション及び情報提供に関する次の記述の 正誤について、正しい組合せはどれか。
- (a)適切な情報の提供のためには、薬だけでなく、購入者のそれぞれの状況についての情報を入手することも必要である。
- (b)一般用医薬品の場合、すぐに使用する必要に迫られて購入されるとは限らず、家庭における 常備薬として購入されることも多いことから、その医薬品がすぐに使用される状況にあるかどうかを把握するように努めることが望ましい。
- (c)購入者が自分自身や家族の健康に対する責任感を持ち、適切な医薬品を選択して、適正に使用しようとするよう、働きかけていくことが重要である。
- (d)購入者側に情報提供を受けようとする意識が乏しい場合は、情報提供を行うためのコミュニケーションを図る必要はない。
- (a)誤, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)正, (b)正, (c)正, (d)誤
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- 5
サリドマイド及びサリドマイド訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せは どれか。
- (a)サリドマイド訴訟とは、催眠鎮静剤等として販売されたサリドマイド製剤を妊娠している女性が使用したことにより、出生児に四肢欠損、耳の障害等の先天異常(サリドマイド胎芽症)が発生したことに対する損害賠償訴訟である。
- (b)サリドマイド製剤は、1961年11月、西ドイツ(当時)のレンツ博士がサリドマイド製剤の催奇形性について警告を発し、日本では、同年中に速やかに販売停止及び回収措置が行われた。
- (c)サリドマイドによる薬害事件は、我が国のみならず世界的にも問題となったため、WHO加盟国を中心に市販後の副作用情報の収集の重要性が改めて認識され、各国における副作用情報の収集体制の整備が図られることとなった。
- (d)サリドマイドには、血管新生を妨げる作用があった。
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)正
- (a)誤, (b)誤, (c)誤, (d)正
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)正
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- 答え
- 2
スモン及びスモン訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
- (a)スモン訴訟は、催眠鎮静剤として販売されていたキノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。
- (b)スモンはその症状として、初期には腹部の膨満感から激しい腹痛を伴う下痢を生じ、次第に下半身の痺れや脱力、歩行困難等が現れる。
- (c)スモン患者に対しては、施術費及び医療費の自己負担分の公費負担、重症患者に対する介護事業等が講じられている。
- (a)誤, (b)正, (c)誤
- (a)正, (b)正, (c)正
- (a)誤, (b)正, (c)正
- (a)正, (b)誤, (c)誤
- (a)正, (b)誤, (c)正
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- 答え
- 3
HIV訴訟に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
- (a)HIV訴訟は、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が混入した原料血漿から製造された免疫グロブリン製剤が血友病患者に投与されたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。
- (b)HIV訴訟については、まだ和解が成立されていない。
- (c)HIV訴訟を契機に、医薬品の緊急輸入制度が創設された。
- (d)HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療研究 開発センター及び拠点病院の整備を行った。
- (a,c)
- (a,d)
- (b,c)
- (b,d)
- (c,d)
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- 答え
- 5
b. HIV訴訟については、和解が成立されている。
C型肝炎及びC型肝炎訴訟に関する次の記述の正誤につい て、正しい組合せはどれか。
- (a)C型肝炎訴訟は、出流や手術での大量出血などの際に特定のフィブリノゲン製剤や血液凝固第Ⅸ因子製剤の投与を受けたことにより、C型肝炎ウイルスに感染した ことに対する損害賠償訴訟である。
- (b)2008年にC型肝炎感染症被害者を救済するための給付金の支給に関する特別措置法が制定、施行された。
- (c)国及び製薬企業を被告として提訴され、全面解決に至っている。
- (d)「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて(最終提言)」を受け、(独)医薬品医療機器総合機構による感染等被害救済制度が創設された。
- (a)誤, (b)正, (c)誤, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)正, (d)誤
- (a)正, (b)誤, (c)誤, (d)正
- (a)誤, (b)正, (c)正, (d)正
- (a)正, (b)正, (c)誤, (d)誤
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- 5
d.「薬害再発防止のための医薬品行政等の見直しについて(最終提言)」を受け、医師、薬剤師、法律家、薬害被害者などの委員による構成される医薬品等行政評価・監視委員会が設置された。
(独)医薬品医療機器総合機構による感染等被害救済制度が創設されたのはCJD訴訟。