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赤、青、黄色|お客様から液体の色で目薬を指定されたら思い出せますか?

目薬は商品数が多く、含まれている成分や効果、価格はなかなか覚えきれませんよね?しかも商品名まで似ているとなるとお客様はさらに混乱してしまいます。少ない情報だけで目薬を探さなければならないとき、薬液の色は大きなヒントになります。色から成分に見当をつけ、お目当ての商品を探し出してあげましょう。

赤色の目薬はビタミンB12 (シアノコバラミン)

ビタミンB12が含まれる目薬は細かい仕事などの目の疲れやかすみがある人に適した成分です。成分そのものの色が濃いピンク色のため、この成分を主として含む商品は赤くなります。

具体的な商品としては参天製薬のBeauteye (ボーティエ)、サンテPC、サンテメディカル12、サンテドゥ、ロート製薬のLycee (リセ)、Vロートジュニア、佐藤製薬のノアールワイドなどがあります。

見た目がピンク~赤でかわいらしくなるということで、パッケージを工夫し、女性をターゲットにした商品も多く発売されています。その場合CMで起用されているイメージキャラクターも若い女性になるので、そうした情報もヒントになりますね。

青色の目薬はアズレンスルホン酸ナトリウム

アズレンスルホン酸ナトリウムが主成分として含まれる商品は青~紫色になり、花粉症などの目のかゆみや充血に用いられます。抗炎症作用、組織粘膜修復促進作用をもつため、胃薬やうがい薬としても用いられます。

具体的な商品例としては、ロート製薬のロートアルガードクールEX、佐藤製薬のノアールAZ、ゼリア新薬のエーゼットアルファなどがあります。

言うまでもないことですが、同じ成分が含まれる青い液体だからといってうがい薬を目薬として使用するなどはもってのほかですから、万が一そのような使い方をしているお客様がいたらすぐにやめさせてくださいね。

黄色の目薬はビタミンB2(フラビンアデニンジヌクレオチド)

ビタミンB2はもともと角膜に含まれる成分で、角膜の呼吸代謝を助けます。パソコン作業などによる疲れ目に効果があり、ビタミンB2を主成分として含む場合目薬の色は黄色になります。

具体的な商品としては、参天製薬のサンテメディカルガードEX、ロート製薬のロートデジアイ、千寿製薬のマイティアビタミンB2B6E、大正製薬のアイリス40などがあります。

お客様が欲しい商品のパッケージを実物や写真で持ってきていれば案内も簡単ですが、「CMでみたあの赤い液体の目薬が欲しい」という情報のみから探さなければならないこともよくあります。少ない情報から求めているものをスムーズに探し出せるスタッフほど心強いものはありません。商品をいろんな観点から見られるよう日頃から気をつけておけると良いですね。

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