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登録販売者試験にも出題される外皮用薬の問題を解説!
外皮用薬に関する過去問(平成30年 京都府 午前)
問48 外皮用薬として用いられる非ステロイド性抗炎症成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
- フェルビナクは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える。
- ピロキシカムは、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと考えられている。
- インドメタシンは、筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等を目的として用いられる。
- ジクロフェナクナトリウムは、殺菌作用があり、皮膚感染症に対しても効果がある。
- (a、b)
- (a、c)
- (b、d)
- (c、d)
http://www.pref.kyoto.jp/yakumu/documents/h30mondaigozen.pdf より一部改変して抜粋
問49 外皮用薬として用いられる成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
- ヘパリン類似物質は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することにより保湿作用を示す。
- ケトプロフェンは、胎児への影響を考慮して、妊婦への使用を避けるべきである。
- カルプロニウム塩化物は、女性ホルモンに類似した作用により、脱毛抑制効果がある。
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は、虫刺されによる一時的かつ部分的な皮膚症状(ほてり、腫れ、痒み等)の緩和を目的として用いられる。
- a 正 b 誤 c 正 d 正
- a 正 b 誤 c 正 d 誤
- a 誤 b 正 c 正 d 誤
- a 誤 b 誤 c 誤 d 正
- a 正 b 正 c 誤 d 正
http://www.pref.kyoto.jp/yakumu/documents/h30mondaigozen.pdf より一部改変して抜粋
問48解説
- フェルビナクは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える。
- ピロキシカムは、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示すと考えられている。
- インドメタシンは、筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等を目的として用いられる。
- ジクロフェナクナトリウムは、殺菌作用があり、皮膚感染症に対しても効果がある。
→記述の通りです。しっかりと浸透するので、テープ剤や塗り薬でも効果が発揮される成分になっています。
→フェルビナクやインドメタシン、ロキソプロフェン等のNSAIDSと同じようにプロスタグランジンの産生を抑えます。
こちらの記述は同じNSAIDSですが、塗り薬としてよく配合されるウフェナマートの作用です。
ウフェナマートはプロスタグランジン産生抑制作用もありますが、上記の作用も持っていると考えられています。
→記述のとおりです。筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等に悩んでいる人におススメできますね。
→フェルビナクやインドメタシン、ロキソプロフェン等のNSAIDSと同じようにプロスタグランジンの産生を抑えます。
問49解説
- ヘパリン類似物質は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することにより保湿作用を示す。
- ケトプロフェンは、胎児への影響を考慮して、妊婦への使用を避けるべきである。
- カルプロニウム塩化物は、女性ホルモンに類似した作用により、脱毛抑制効果がある。
- クロルフェニラミンマレイン酸塩は、虫刺されによる一時的かつ部分的な皮膚症状(ほてり、腫れ、痒み等)の緩和を目的として用いられる。
→記述のとおりです。ヘパリン類似物質は「ヒル(血を吸う生き物)」も持っている成分で、塗布部位の血流を良くすることで角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善します。
→記述のとおりです。妊娠中の女性にはおススメしないようにしましょう。
安全な成分は妊娠中の週数にもよりますので、かかりつけの産婦人科か薬剤師に聞いてもらうようにしましょう。
→エストラジオール安息香酸エステル(安息香酸エストラジオール)の記述です。
市販にこの成分が入った外用薬も市販されています。カルプロニウムは血管を広げて血流を良くするだけでなく、毛嚢にも作用して発毛を促進させます。
→記述のとおりです。クロルフェニラミンは抗ヒスタミン薬としても知られており、虫刺されの痒みやアレルギーによる痒みに有効です。
ステロイドが含まれている虫刺され用の商品も多く存在しますが、ステロイドは抵抗があるという方や小さなお子様には抗ヒスタミン薬が選択肢になるということを覚えておきましょう。
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